テレビ朝日は2008年2月1日,ニュース専門チャンネル「CNNj」など2チャンネルを運営する日本ケーブルテレビジョン(JCTV)の株式の追加取得を同日開催の取締役会で決議したと発表した。株式の追加取得は2008年3月末に実施する予定で,テレビ朝日のJCTVに対する出資比率は56.57%にまで高まる。これによりJCTVはテレビ朝日の連結子会社となる。JCTVの完全出資子会社であるJCTV-HQとJCTV Americaも同様にテレビ朝日の連結子会社に加わることになる(発表資料)。

 ケーブルテレビ(CATV)業界やCSデジタル放送業界は,動画配信サービスとの競合などが要因となり,競争環境がますます厳しくなってきている。テレビ朝日は自社グループのメディア戦略上の観点から,JCTVとの経営の一体性を強化することにした。JCTVが蓄積した有料放送市場におけるノウハウを積極的に活用し,コンテンツホルダーやほかの放送事業者などとの密接な連携と横断的なメディア展開を推進する。