「ITpro EXPO 2008」の日本エリクソンのブースでは,IPTVサービスとメッセージング・サービスを融合させたデモンストレーションを展示している。デモの内容は,大画面テレビでIP配信される放送番組を見ながら,リモコンで仲間とチャットするというものだ(写真1)。
デモ用のシステムは,欧州のソニー,ソニーエリクソン,エリクソンの3社が共同で開発した。IPベースの次世代通信サービス(NGN)と家庭内のDLNAネットワークとの間を中継する機能を持つ「ホームゲートウエイ」を使って実現する。NGN上で提供される映像配信サービスやメッセージングサービスを,ホームゲートウエイがテレビ画面に中継する。このシステムを展示するのは,日本では初,世界でも昨年末ドイツで開かれた展示会に続いて2回目だという。
デモでは,ソニー製テレビに搭載されたユーザーインタフェース「クロスメディアバー」を操作して,リストから簡単な文章を選んだり,メッセージを送る仲間を選んだりする。また,視聴中のIP放送のチャンネルを仲間にリコメンドしたり,リコメンドを受け取った相手が,番組の内容を星の数で評価して,仲間と共有するといったことができる。
日本エリクソンでは,こうしたインタラクティブ性を備えた映像サービスを実現したい通信事業者など向けに今回のシステムを売り込む考えだ。