写真●「メールキャリア」のデモ。携帯電話に着信した社内メールの内容を音声で聞いているところ
写真●「メールキャリア」のデモ。携帯電話に着信した社内メールの内容を音声で聞いているところ
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 鉄道情報システムは2008年2月1日,東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2008」において,社内メールを携帯電話に転送して自動的に音声で読み上げるモバイル・ソリューション「メールキャリア」のデモを行った(写真)。

 会社のメール・サーバーに新着メールが届くと,利用者の携帯電話に電話とメールで通知する。重要なメールについては,受信者が確認するまで何度でも電話を鳴らすように設定できる。

 利用者はIDとパスワードを入力して,新着メールの受信日時や送信者名,件名,本文を音声で確認する。返信する際には,音声をメールの添付ファイルとして送信することも可能。社内メールについては,携帯電話からWeb画面にアクセスして,確認したり返信したりできる。

 メールキャリアを導入するメリットについて,同社営業推進本部 通信システム事業部 事業開発グループの中沢弘生氏は,「メール操作の苦手な年配の営業担当者や,視覚に障害のある方などが,携帯メールを活用しやすくなる」と説明する。

 メールキャリアのシステムを動かすサーバーのCPUはPentium4 630(3GHz),メモリーは2GB,ハードディスクは80GB。OSはRed Hat Enterprise Linux ES4。米NMSコミュニケーションズの音声ボードと,ペンタックスの音声合成ソフトウェア「voiceTEXT」を搭載する。NTTドコモ,au,ソフトバンク,ウィルコムのほぼ全ての機種に対応する。標準価格は200万円。