半導体メーカーのオランダNXP Semiconductorsと,ソフトウエアベンダーの仏Purple Labsは共同で,「100米ドルを切るLinuxベースの3G携帯電話機向け」という参照デザイン「Purple Magic phone」を発表した(発表資料)。東南アジアや東ヨーロッパ,中南米で急速に市場を拡大しているいわゆるエントリー機種向けのもので,映像や音楽の再生,高速インターネットなどに対応する。

 Purple Labsによると「最近では,エントリー機種に相当する3G携帯電話機は,120米ドル~145米ドルで,メーカーから携帯電話事業者に出荷されている」(同社CEOのSimon Wilkinson氏)という。今回の発表などを見ると,3G携帯電話機が100米ドルを切る時代が間近に来ているようだ。なお,今回の開発品は,2008年2月11日~14日にスペインのバルセロナで開催される「Mobile World Congress 2008」(ホームページ)に出展する予定。