台湾のTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)は現地時間2008年1月31日,2007年第4四半期および2007年通期の業績(未監査)を発表した。連結売上高は939億台湾ドル(約29億2500万米ドル)で,前年同期の750億台湾ドル(約23億3600万米ドル)から25.2%の増収となった。前期の890億台湾ドル(約27億7300万米ドル)からも5.5%増加している。

 純利益は345億台湾ドルで,希薄化後の1株あたり利益は1.31台湾ドルとなった。前年同期の279億台湾ドルおよび1株あたり1.06台湾ドルから,それぞれ23.5%,24.3%拡大している。前期の304億台湾ドルおよび1株あたり1.15台湾ドルと比べても13.5%および14.3%増加した。

 当期の業績は事前予測の上限近く,もしくはそれを超えており,「すべての主要製品分野にわたってウエーハ需要が期待を上回ったため」と同社は説明している。ウエーハ売上高の59%は先進の製造プロセス技術(0.13ミクロン以下)を用いた製品で,90ナノメートル技術は総売上高の29%,65ナノメートル技術は同10%を占めた。

 2007年通期では,売上高が3226億台湾ドル,純利益が1092億台湾ドル,希薄化後の1株あたり利益が4.14台湾ドルとなった。売上高は前年比1.6%増加したが,純利益は約14%縮小した。

 2008年第1四半期の見通しについては,売上高が870億~890億台湾ドルの範囲,粗利益率が42~44%,営業利益率は32~34%を見込んでいる。

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