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 KDDIは,IP-VPNやイーサネットのバックアップ回線として携帯電話網を利用できるルーターを,「ITpro EXPO 2008」のデータセンター・ショーケースに出展した(写真)。auの無線通信モジュールを組み込んだ装置で,1月中旬からテスト・マーケティング中という。

 企業の拠点間を結ぶ固定通信回線に不具合が起きて通信できなくなった場合に,自動的に無線通信に切り替えてVPNを利用できるようにする。固定通信回線のルーターとは別に設置し,ルーターと連携して自動的に無線通信に切り替える。具体的な切り替え方式はまだ検討段階。「固定回線でのping通信が切れたらルーティングを変更する,といった方式が考えられる」(KDDI)。

 また,現在は無線通信として,auの1x EV-DOを採用してテストしているが,「WiMAXなども検討している」(KDDI)。テスト・マーケティング中ということで,技術的な検証はもちろん,どの程度ニーズがあるかも調査し,提供するかどうかを決めるという。時期も未定である。