不正プログラム撲滅プロジェクトのStopBadware.orgは米国時間2008年1月31日,米RealNetworks製メディア・プレーヤ・ソフトウエアの現行版「RealPlayer 11」と旧版「RealPlayer 10.5」がバッドウエア(悪質なソフトウエア)であると警告した。

 RealPlayer 11については,インストール時にユーザーから許可を得ずプレーヤ・エンジン「Rhapsody Player Engine」を導入するにもかかわらず,アンインストールしてもRhapsodyを削除しない点を問題視した。RealPlayer 10.5については,システム・トレイから広告をポップアップ表示する未登録ユーザー向け機能「Message Center」の説明不備を指摘した。

 StopBadware.orgによると,RealNetworksは両ソフトウエアのこうした動作を認めている。「RealPlayer 11で,Rhapsody Player Engineのアンインストール機能を搭載しなかったのは誤りだった」とコメントしたという。

 StopBadware.orgは,米ハーバード大学ロースクールのBerkman Center for Internet&Societyと英オックスフォード大学のOxford Internet Instituteが中心となって取り組んでいる非営利活動。スパイウエアやアドウエアなどの不正なプログラムの撲滅を目的とする(関連記事:GoogleとSunなど不正プログラム撲滅プロジェクトに協力)。

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