ナビタイムジャパンとKDDI,沖縄セルラー電話は2008年1月31日,地下街でも利用可能な歩行者ナビ実証実験に参画すると発表した(発表資料)。近畿総合通信局による実証実験「みて!ふれて!つかおう!ユビキタス体験in阪急三番街」に参画するもので,ナビタイムジャパンが提供中のナビゲーションサービス「NAVITIME」と,両社が協業により提供中の歩行者向けナビゲーションサービス「EZナビウォーク」を活用する。期間は2008年2月1日から2月14日まで。

 この実験では,阪急三番街(地下2階)の歩行者用ルートのネットワークを構築し,該当エリア内にある店舗までの歩行者用ルートの検索を可能する。実験場所付近のビル屋上に敷設したGPSアンテナで受信したGPS衛星波を地下2階で再放射することにより,GPS衛星波の届かない地下でもGPS情報を基にした音声ナビゲーションサービスの提供を可能とする。徒歩ルート案内では,地上では衛星から得たGPS情報を基に,地下2階では再放射されたGPS情報を基に選択された店舗への誘導を画面表示と音声で行うことになる。

 近畿総合通信局による実証実験は,「都市再開発エリアにおけるユビキタスネットワークによる情報提供システムに関する調査研究会(座長:下條真司大阪大学教授)」の成果をもとにして行うもの(発表資料)。歩行者ナビのほかに,「交通系ICカードを活用した情報提供サービス」,「ワンセグ情報提供サービス」の実証実験を行う。