写真1●まつもとゆきひろ氏
写真1●まつもとゆきひろ氏
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写真2●ITpro Ruby検定 解説セッション
写真2●ITpro Ruby検定 解説セッション
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 ITpro EXPOで1月31日,まつもとゆきひろ氏が自ら登壇し,Ruby検定の解説が行われた。Ruby検定はITpro EXPOで実施された来場者参加企画で「ITpro EXPO検定」のひとつで,インターネットおよびEXPO会場で受験し自分の実力を知ることができる。

 まつもとゆきひろ氏が理事長を務めるRubyアソシエーションでは2007年10月からRuby技術者認定試験を開始している。プログラミング言語「Ruby」の正しい知識を身につけたエンジニアを育成し,Rubyによるシステム開発の普及を目指すことを目的とする。「コミュニティ・ベースで開発されてきたRubyと,企業でのニーズのギャップを埋めたい」(まつもと氏)。

 ITpro EXPOのRuby検定は本番の試験と同様,委託を受けている伊藤忠テクノソリューションズが問題を作成,Rubyアソシエーションが監修しており,Ruby認定試験の雰囲気をつかめるようになっている。

 Ruby on RailsでWebサイトを構築した経験を持つ技術者も不合格になり話題になるなど,Ruby認定試験は安易な試験ではない。それだけに合格者はRubyに関する高い技術力が証明されることになる。認定試験の合格者には島根県の人間国宝が漉いた民芸紙で作られた認定証が贈られる。

 ITpro EXPO会場で,まつもと氏は伊藤忠テクノソリューションズの大場光一郎氏とともに,20問に及ぶ問題を解説した。受験者へのアドバイスとして「他の言語と違う部分の知識を問う問題が多いので,そういった部分を重点的に学ぶと有効」(まつもと氏)と助言した。

 Ruby技術者認定試験はこれまで,松江市と東京で紙による試験が行われていたが,2月25日からはコンピュータによる試験が世界で始まる。国内200カ所で試験を開始,4月からは海外135カ国に英語版の試験を配信する(関連記事)。