日本ヒューレット・パッカードは2008年1月31日に出荷開始したクアッド・ディスプレイ対応のシンクライアント「HP dc73 Blade Workstation Client」(以下,dc73)を,東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2008」で展示している(写真)。
dc73は,同社のBlade Workstation専用のシンクライアントで,最大4画面の同時出力が可能。HP独自の圧縮技術「HP2テクノロジ」を採用した「HP Remote Graphics ソフトウエア」を利用し,ネットワークの負荷を高めずに3次元画像の共有を実現している。
本体に搭載されるメイン・メモリーとハード・ディスク代わりのフラッシュ・メモリーの容量は,ともに512Mバイトと小さい。OSには,Linuxベースの「HP Blade Workstation Client embedded OS」を採用する。このOSは,このシステム環境で動作させるために,「ベースとなるLinuxディストリビューションを使わず,いちから開発した」(説明員)という。