写真1●開発中の低電圧・長距離型無線モデムモジュール「FPD03TJO10」。見通し100mの通信が可能。
写真1●開発中の低電圧・長距離型無線モデムモジュール「FPD03TJO10」。
見通し100mの通信が可能。
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 双葉電子工業は,東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2008」において,無線LANと共存できる2.4GHz帯の組み込み用小型無線モデムモジュール「FDPシリーズ」を展示している。産業機械への組み込みや,計測データの転送といった用途に適している。

 通信制御用CPUを搭載し送信回路と受信回路の両方を備え,双方向のシリアルデータ伝送が可能である。通信には2.4GHz帯を使用するが,無線LAN のチャネル間の隙間となる周波数帯を利用することで,無線LANとの共存が可能となっている。通信距離は屋外で見通し30m(通常型)~100m(開発中の長距離型)で,回線の通信速度は1Mb/s。設置場所の電波環境に応じて複数の周波数チャネルをグループ化し,その中で通信状況が良い周波数チャネルをモデムで判断・選択して通信を行う機能を搭載しており,制御データやセンサデータなどを安定的に無線通信できるという。また,技術基準適合証明を取得しているため,モジュールを組み込む機器を開発するユーザーが免許申請する必要がなく,開発期間を短縮できる。

 ブースではアンテナ外付け型の「FDP01TJ010」,低電圧・アンテナ一体型の「FDP02TJ010」,低電圧・長距離型の「FDP03TJ010」(写真1)が展示されている。