日本SGIは,東京ビッグサイトで開催中のイベント「ITpro EXPO 2008」で,裸眼でも3次元映像が見られる専用の液晶ディスプレイを展示している。コンテンツを日本SGIが作成し,オランダのフィリップスが提供する専用ディスプレイ「PHILIPS 3D Display」に映し出している(写真1)。
PHILIPS 3D Displayは,レンダリング専用のプロセサや独自開発のスクリーンを採用することにより,2次元の映像を立体的に見せる機能を備える。斜めから見ても,立体的に見える。「欧州では,立体映像ディスプレイの研究・開発が盛ん。規格を標準化する動きもある」(日本SGI)という。
このほかに,リッチ・コンテンツを開発するためのツール「VizImpress enVision」も出展している。表示の拡大/縮小やページめくりなどの操作が,タッチパネルでもWebブラウザでも可能なコンテンツを作成できる。デモでは,視聴可能な映像を一覧表示して選びやすくしたコンテンツ(写真2)や,表示画面に触れるだけで瞬時に拡大・縮小が可能な新聞形式のコンテンツ(写真3)などを実演している。
コンテンツを再生するには,専用プレーヤー・ソフトか,Webブラウザ用の専用プラグイン・ソフトが必要。ただし,動画コンテンツに対応できるのは,専用プレーヤーだけという。
日本SGIは「スパコンなどの事業とは別に,映像コンテンツ開発にも力を入れていく」考え。