写真1●ターボサポート for Secure Web Server(ベータ版)を適用したTurbolinux 11 Serverの動作デモ<br>コンソール画面には,TOMOYO Linuxがアクセスを拒否したプロセスに関するメッセージが出力されている。
写真1●ターボサポート for Secure Web Server(ベータ版)を適用したTurbolinux 11 Serverの動作デモ<br>コンソール画面には,TOMOYO Linuxがアクセスを拒否したプロセスに関するメッセージが出力されている。
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写真2●TOMOYO Linuxのポリシー・ファイル&lt;br&gt;Apache(/usr/sbin/apache2)が起動したプロセス(例えば/bin/dash)ごとに権限のオン・オフが可能。「1」という数字が左端に付いている行が設定の対象となる。
写真2●TOMOYO Linuxのポリシー・ファイル<br>Apache(/usr/sbin/apache2)が起動したプロセス(例えば/bin/dash)ごとに権限のオン・オフが可能。「1」という数字が左端に付いている行が設定の対象となる。
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 ターボリナックスは2008年1月30日から東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2008」で,セキュアOSに関する有償サポート「ターボサポート for Secure Web Server」を適用したLinuxサーバーの動作デモを展示している(写真1)。

 「ターボサポート for Secure Web Server」の対象となるサーバーOSは,ターボリナックスが開発・販売するサーバー用Linuxディストリビューション「Turbolinux 11 Server」。セキュアOSとしては,NTTデータが中心となって開発し,Turbolinux 11 Serverに標準で組み込まれた「TOMOYO Linux」を対象とする。2008年2月からサポートの販売を開始する予定。価格は1年間1サーバー当たり30万円から。

 TOMOYO Linuxは,Webサーバーなどの各プロセスごとに動作権限を割り当てるためのソフトウエア。アプリケーションをテスト動作させることでアクセス制御・許可設定(ポリシー)を自動生成する機能を備えている(写真2)。

 「これまでの他社のセキュアOSでは,顧客のサポート要求にきちんと対応できていない。顧客の要求に応えるにはLinux OS本体を提供するLinuxディストリビュータとセキュアOSの開発者の協力が必要だ。今回のサポート・サービスを利用すると,顧客はターボリナックスにサポートを一元的に依頼できる。NTTデータはTOMOYO Linuxのサポートについてターボリナックスに技術サポートを提供する。顧客へは両社が一体となったサポートを提供できる」(NTTデータ技術開発本部SIアーキテクチャ開発センタシニアスペシャリストの原田季栄氏)。

 サポート・サービス開始と併せて,Webサーバー向けのアクセス制御設定のテンプレートを無償で提供する。サポート・サービスが不要な顧客はこれをそのまま利用できる。サポート・サービスの顧客に対しては,企業のセキュリティ・ポリシーに応じた技術支援,テンプレートのカスタマイズも請け負う。今後は,Webサーバー以外のサーバーに関するテンプレートの開発を継続するという。