写真1●GDX Japanがユーザー企業に貸与するアプライアンス「GDX Edge」
写真1●GDX Japanがユーザー企業に貸与するアプライアンス「GDX Edge」
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写真2●Outlook Express用のエクステンション・ソフトウエアの画面<br>送信元や送信時刻を確認できる。
写真2●Outlook Express用のエクステンション・ソフトウエアの画面<br>送信元や送信時刻を確認できる。
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 メールは業務に欠かせないツールだが,大量の迷惑メールやウイルス付きメールが届いたり,送ったはずのメールが未達になったりすることもある。メールの中身を盗み見られる危険もつきまとう。GDX Japanは,開催中のイベント「ITpro EXPO 2008」で,こうしたメールの課題を解決する新サービス「GDX Trusted Platform」を展示している。

 GDX Trusted Platformは,インターネット上に作る独自のVPN(仮想専用網)を通してメールを交換するしくみ。ユーザー企業のメール・サーバーは,GDX Japanから貸与されるアプライアンス・サーバー「GDX Edge」を介してGDX JapanのVPNにつなぎ込む(写真1)。アプライアンス・サーバーとGDX Japan網との間の通信には独自の暗号化を施すため,経路上で盗聴される心配はない。サービスに契約している企業同士では,送信者の身元保証やメールの到達性が担保されるほか,送信時刻,開封状況を確認できる。

 また,メールはGDX Japanのネットワークを通して,GDX JapanのVPNにつながっていないメール・サーバーに送ることも可能。サービスに契約していないユーザーがメールの送信時刻や身元を確認できるように,Outlook Express用のエクステンション・ソフトウエアを提供する(写真2)。

 サービスは2008年2月1日に始める。日本に続いて米国,欧州,中国でもサービスを開始する予定。「今後,GDX Japanの網側でメールのフィルタリングやファイルの交換が可能なサービスも提供する」(説明員)という。