NTTドコモは2008年1月30日,1台の携帯電話機で二つの電話番号,メール・アドレスを使えるサービス「2in1」で,番号ごとに異なる名義での契約を可能にすると発表した。3月3日から全国のドコモショップなどで受付を始め,同日から変更を適用する。1台の端末で個人名義と法人名義の使い分けなどが可能になる。

 これに合わせて2in1の料金体系を変更した。二つの電話番号/メール・アドレスをそれぞれ異なる名義で契約する場合,月額840円の「タイプ2in1」や,月額8610円で無料通信分5775円が付いてくる「タイプビジネス 2in1」など八つの料金プランを選べる。それぞれのプランごとに通話料が設定され,タイプ2in1では30秒当たり21円,タイプビジネス 2in1では1分当たり10.5円となる。

 異名義で契約した場合,番号ごとに割引サービスを適用できる。例えば,個人契約したプライベート用の番号では家族と割引サービスを利用し,法人契約した仕事用の番号ではビジネス向け割引サービスを適用する――といった使い方が可能だ。この場合,余った無料通信分は,個人契約した番号では家族と分け合い,法人契約した番号では会社内で分け合える。

 なお,従来は同一名義で2in1を利用するには月額945円かかったが,新プランでは月額840円に値下げする。この場合の通話料は,基本契約プランに準じる。

 NTTドコモは今回のサービス改定に伴い,TCA(電気通信事業者協会)が集計する携帯電話・PHS契約数について「2in1の番号ごとに別契約として集計するよう総務省と交渉している」(NTTドコモ)という。

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