QuadBeagle。写真では縦置きに並べている。縦置きの場合は,5Uのスペースに20台収納できる。
QuadBeagle。写真では縦置きに並べている。縦置きの場合は,5Uのスペースに20台収納できる。
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 エーティーワークスは,ラックマウント型で高さ1Uの容積に4台収容できる小型PC「QuadBeagle」を,2008年1月30日にITpro EXPOで展示した。高集積度ラックマウントPCとして,PCサーバーの用途やブレードPCの用途などに適する。価格は,1台あたり15万円程度から。

 QuadBeagleは,1Uラックマウントのスペースに4台収容可能な小型PC。エア・フローは,前面吸気,背面排気。設置方法は以下の2つ。(1)通常のラックマウント機と同様に,横置きで「田」の字のように上下左右に4台並べる設置方法と,(2)高さ5Uのスペースに10台をブレードのように縦置きに並べたものを手前と奥に2つ置く設置方法である。いずれの場合も,排気はラック中央の空間に出され,煙突のように上部に逃げる。

 PCとしての主なスペックは,Core2Duo(CPU)とGM965(統合チップセット),PCI Express×16(I/O)など,クライアントPCと比べて遜色がない。このため,サーバー用途だけでなく,ブレードPCとしての用途,すなわち遠隔操作前提のクライアントPCとしても適している。2007年6月頃に出荷した製品だが,小型PCとして目立っていた。

 集積度を高めることで熱問題が顕在化するが,ラックの冷却装置などを手がける河村電器との共同検証によれば,ラック下部から上部に向かって風を送出するファンを用いることで,集積度を高めても排熱できたとしている。