米Skyfireは米国時間2008年1月28日に,スマートフォン向けのモバイル・ブラウザ「Skyfire」を発表した。同社によると「Flash,Ajax,Javaなどの技術を用いたWebサイトを,パソコン上と同様のレンダリング速度でブラウジングできる」という。プライベート・ベータ版を同社Webサイトから無償でダウンロード可能。

 Skyfireでは,動画共有サイト「YouTube」のビデオをスムーズに再生したり,SNSサイトの「Facebook」や「MySpace」でパソコンと同じ機能を用いて仲間とやりとりしたりできる。

 これまで携帯電話でWebブラウジングした場合,レンダリングに時間がかかる,読み込みが完了できずにエラー・メッセージが出る,Flashをサポートしていない,精度の低いモバイル版でしかアクセスできないなどの問題に直面していた。「Skyfireはこれらを解消し,パソコンのWeb体験をスマートフォンにも拡大する。携帯電話の利用方法を根本的に変えてしまうだろう」(同社CEOのNitin Bhandari氏)。

 またSkyfireは,ホームページで検索を実行すると,複数の検索エンジンの検索結果をタブ切替可能なかたちで表示する機能や,Webページ上の特定の場所をブックマークする機能なども備える。

 Skyfireのプライベート・ベータ版は,米国向けの「Windows Mobile」搭載機種(タッチスクリーン式と非タッチスクリーン式)で利用可能。数カ月以内に「Symbian」対応版を公開する予定。その他のプラットフォームや国外向けの展開も計画している。

[発表資料へ]