米Yahoo!は米国時間2008年1月29日,2007年第4四半期および通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は18億3200万ドルで前年同期と比べ8%増加。純利益は2億600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は15セント)で,前年同期の2億6900万ドル(希薄化後の1株あたり利益は19セント)に比べ23%の減益となった。

 提携パートナに支払う手数料(TAC)を除いた売上高は14億300万ドルで,前年同期と比べ14%増加した。粗利益は前年同期比12%増の11億300万ドル,営業利益は同38%減の1億9100万ドルだった。

 マーケティング・サービスによる収入は前年同期比7%増の15億9000万ドル。そのうちアフィリエイト・サイトによる収入は5億5500万ドルで前年同期から13%減少,有料会員による収入は2億4200万ドルで前年同期に比べ14%増加した。

 米国の売上高は13億1300万ドルで前年同期から15%増加したものの,海外における売上高は5億1900万ドルで,前年同期と比べ7%減少した。

 通期の売上高は69億6900万ドルで前年比8%増。純利益は6億6000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は47セント)で,前年の7億5100万ドル(同52セント)から大幅な減益となった。

 通期のTACを除外した売上高は51億1300万ドルで,前年と比べ12%増加した。粗利益は41億3100万ドルで前年比10%増,営業利益は6億9500万ドルで前年比26%減だった。

 マーケティング・サービスによる収入は60億8800万ドル(前年比8%増),アフィリエイト・サイトによる収入は24億1700万ドル(同5%減),会員収入は8億8100万ドル(同10%増)だった。

 米国の売上高は47億2700万ドル(前年比8%増),海外の売上高は22億4200万ドル(同9%増)となった。

 同社共同設立者兼CEOのJerry Yang氏は,「今年も逆風に立ち向かうことになるが,さまざまな取り組みが奏功し,競争力を増した堅調な状態で2008年を終えられると確信している。2009年には営業キャッシュフローも回復するだろう」と予測した。

 またYahoo!は同日,同社のCTO(最高技術責任者)に,米VeriSignでCTOを務めていたAristotle Balogh氏を任命したことを明らかにした。同氏はYang氏の指揮のもと,製品開発業務を統括する。

[発表資料(1)(PDF形式)へ]
[発表資料(2)へ]