「ネットワーク最前線」コーナーにあるフジクラのブースでは,韓国の通信事業者KTが販売しているWiBro(韓国独自のWiMAX規格)に対応した端末をまとめて展示している。キーボードを折りたたんで電子辞書サイズに小さく収納できる小型PCや,携帯電話,WiMAX通信用の小型USBアダプタなど,幅広い製品が見られる(写真1)。
同ブースではWiMAXの実験局を設置してデモンストレーションを行っている。残念ながら韓国のWiBro対応機器は今回設置した実験局と通信できず展示だけとなるが,WiBro端末とは別にWiMAX対応USBアダプターを付けた小型パソコンがデモ展示されており,いち早く携帯端末を使ったWiMAX の使用感を体験できる(写真2)。
フジクラ(本社:東京都江東区,社長:大橋一彦氏)は地域WiMAX用のシステム構築事業を計画している通信機器メーカー。総務省は地域WiMAX無線局の免許受付を2008年3月より受け付ける予定で,夏にも免許が交付される見込みである。フジクラは2008年秋ごろにもCATV事業者を中心に地域 WiMAXの試験運用が始まると見込み,関連事業の準備を進めている。