取得するには、同社が開設したOpenID発行ページにアクセスすればよい
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自分専用の長いOpenIDが発行されるが、OpenID2.0に対応したサービスであればこれを利用せず、入力欄に「yahoo.co.jp」と記述するだけでOK
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 ヤフーは2008年1月30日、シングルサインイン技術「OpenID」の発行サービスを開始すると発表した。Yahoo! JAPANのユーザーなら、誰でも無料でOpenIDを取得できる。これにより、OpenID対応の各種Webサービスで、新規にユーザー登録することなく、ヤフーが発行した一つのOpenIDでログインできるようになる。セキュリティ面を強化したバージョン「2.0」のOpenID規格に基づいており、本日より当面はベータサービスの位置づけで提供する。

 同日、米ヤフーも同様のサービスを開始しており、日米のヤフーが同時にOpenIDの発行に踏み切ったことになる。現時点で、発行済みのOpenIDは世界で1億2000万とされる。今回、全世界で2億4800万ものアクティブユーザー(日本のヤフーは2136万)を抱えるヤフーが発行サービスに参入したことで、OpenIDが急速に普及する可能性が出てきた。日本のヤフーは1月21日の時点で、日経パソコンの取材に対し近日OpenID発行サービスを開始する意向を明らかにしていた。

 OpenIDを発行するためには、自身のYahoo! JAPAN IDでYahoo! JAPANへログイン後、OpenID発行ページで「取得する」ボタンを押せばよい。OpenID対応サービスを利用する際、ログインのための入力欄に「yahoo.co.jp」と記述する。これでYahoo! JAPANの認証ページにジャンプする。自身のYahoo! JAPAN IDとパスワードでログインすると、基のサービスのサイトへ戻り、ログインが完了する。こうした仕組みであるため、OpenID対応のサービス側にYahoo! JAPAN IDなど個人情報が渡ることはない。なお、OpenID対応サービスを装ったフィッシングサイトによる被害を防止するため、ヤフーは「ログインシール」と呼ばれる機能を用意している。Yahoo! JAPANの認証ページをカスタマイズし、自分専用のデザインにできる。