松下電器産業は2008年1月29日、モバイルノートパソコン「レッツノート(Let's note)」の個人向け春モデルとして、4機種8モデルを発表した。2月15日に発売する。
春モデルの最大の特徴は、Windows Vista、Windows XPの双方のリカバリーDVDを添付したこと。プリインストールOSはWindows Vista Businessだが、Windows XP ProfessionalとXP用のデバイスドライバー、ユーティリティソフトなどを収録したリカバリーDVDを添付する。これにより、ユーザー自らがリカバリー作業を行うことで、OSのダウングレードが可能となる。当面はXPで使用し、将来的にVistaに戻すこともできる。なお、デュアルブート構成は不可。リカバリーDVDを他のパソコンに使うこともできない。
同社では、2007年10月発売の個人向けの秋冬モデルにおいて、購入者限定でXPのリカバリーDVDを無償送付するキャンペーンを実施した。ユーザーが同社Webサイトで申し込む必要があったにもかかわらず、「当社の予想を大きく上回り、購入者全体の約1割がリカバリーDVDを申し込んだ」(松下電器産業 グローバルマーケティングチーム リーダーの荒井雅子氏)と好評を博した。これを受けて今回の春モデルでは、XPリカバリーDVDの標準添付に踏み切った。なお、ダウングレード用DVDの標準添付は、東芝のモバイルノートパソコン「dynabook SS RX1」の春モデルでも同様に実施している。
ハードウエア面では、CPUの動作周波数を従来製品より引き上げたのが特徴。いずれの機種も、バッテリー駆動時間をはじめその他の仕様は従来製品と同じ。ラインアップは、10.4型液晶ディスプレイ搭載の「CF-R7」(想定実勢価格は約20万円)、12.1型液晶ディスプレイ搭載で光学ドライブ非搭載の「CF-T7」(同約22万円)、12.1型液晶ディスプレイ搭載で光学ドライブ搭載の「CF-W7」(同約25万円)、14.1型液晶ディスプレイ搭載の「CF-Y7」(同約27万円)の4機種。それぞれ、Office Personal 2007 with PowerPointをプリインストールしたモデルを別途用意している(価格はそれぞれ約3万5000円高)。
このほか、同社直販サイト限定で、天板を光沢のある赤、青、黒にした「プレミアムエディション」を用意する。このうち赤色のモデルは「プレミアムレッド」と呼んでおり、塗料メーカーと共同で専用塗料を開発し、職人が手磨きしているという。プレミアムレッドは100台限定で販売する。
製品名 | CF-R7 | CF-T7 | CF-W7 | CF-Y7 |
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CPU | Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | Core 2 Duo L7700(1.8GHz) |
メモリー/HDD | 1GB(最大2GB)/80GB | 1GB(最大2GB)/80GB | 1GB(最大2GB)/80GB | 1GB(最大2GB)/80GB |
液晶ディスプレイ(解像度) | 10.4型(1024×768ドット) | 12.1型(1024×768ドット) | 12.1型(1024×768ドット) | 14.1型(1400×1050ドット) |
バッテリー駆動時間 | 7.5時間 | 10時間 | 10時間 | 8時間 |
重さ | 940g | 1.179kg | 1.249kg | 1.51kg |
想定実勢価格(Officeなし) | 約20万円 | 約22万円 | 約25万円 | 約27万円 |
想定実勢価格(Officeあり) | 約23万5000円 | 約25万5000円 | 約28万5000円 | 約30万5000円 |