日本ヒューレット・パッカードは2008年1月29日，シンクライアントの新製品4モデルを発表した。従来製品の後継モデルに加え、3万円で購入できる「エントリ・モデル」や「ノートPCモデル」、画面描写の能力を高めた「ワークステーション・モデル」を新たに追加した（写真1）。
エントリ・モデルの「HP Compaq t5135 Thin Client」は、デスクトップ型のシンクライアント端末。同社が独自開発したOSである「HP ThinConnect」を搭載する。利用可能な通信プロトコルは、米シトリックス・システムズの「Citrix ICA」およびWindows Serverの「RDP」。価格は税込みで3万450円である。
従来製品の後継モデルであるデスクトップ型の「同t5730 Thin Client」は、OSに「Windows XP Embedded」を搭載。1Gバイトのフラッシュ・メモリーを備えており、Javaアプリケーションなどを端末内に格納できる。図書館などで使う情報検索端末としての利用も見込んでいる。価格は税込み6万900円。
ノートPCモデルの「6720t Mobile Thin Client」は、15.4型のワイド液晶を搭載する。IEEE 802.11a/b/g規格の無線LAN機能を標準で備える。OSはWindows XP Embeddedd。1Gバイトのフラッシュ・メモリーを搭載しており、価格は税込み10万4790円。
ワークステーション・モデルの「dc73 Blade Workstation Client」は、同社のブレード型ワークステーションと組み合わせて利用する。グラフィックス・ボード「NVIDIA Quadro NVS 290」を2枚搭載し，最大4画面への同時出力が可能。OSは、Linuxベースの「HP Blade Workstation Client Embedded OS」を搭載する。価格は税込み13万4400円。
出荷開始時期は、t5730とdc73が2月上旬、6720tが2月中旬、t5135が3月以降を予定している。
本製品群は、明日1月30日から始まる「ITpro EXPO 2008」の会場で実機を展示する。
