写真●東京証券取引所グループの斉藤惇社長
写真●東京証券取引所グループの斉藤惇社長
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 東京証券取引所を傘下に置く持ち株会社の東京証券取引所グループは2008年1月29日、今夏に1株当たりの売買値段(呼値)の単位を一部縮小し、それに伴うシステム対応を実施すると発表した。

 1株の値段が10万円超~30万円以下の場合、呼値の単位を現行の1000円から100円に変更し、1株の値段が100万円超~300万円以下の場合は、現行の1万円を1000円に変更する。例えば株価が15万円の株式の場合、現在は15万1000円、15万2000円といった具合に1000円刻みでしか注文できないが、変更後は15万100円、15万200円といった具合に100円刻みで注文できるようになる。

 同グループの斉藤惇社長は今回の発表の狙いについて「より細かい値段での売買を可能にすることで、効率的な市場環境を提供し、投資家の利便性向上を図るため」と話した。東証は2009年に予定している次世代システムの稼働に合わせて、2000円超~3000円以下などほかの株価においても呼値単位の縮小を予定している。