米通信事業者のVerizon Communicationsは米国時間2008年1月28日,2007年第4四半期と2007年通期の決算を発表した。

 第4四半期の売上高は238億ドルで,前年同期の226億ドルと比べ5.5%増加した。純利益は10億7000万ドルで,前年同期の10億3000万ドルから3.9%の増益。希薄化後の1株当たり利益は37セントで,前年同期の48セントから減少。ただし,非GAAPベースの継続事業による1株当たり利益は62セントで,前年同期の52セントから19.2%増加した。

 事業別にみると,無線事業の売上高は前年同期比13.3%増の114億ドルで,そのうちサービス収入は同13.7%増の99億ドルだった。当期の新規加入者数は200万人で,合計加入者数は6570万人。1ユーザー当たりの月間売上高(ARPU)は前年同期比1.4%増の51.49ドル,データ関連サービスのARPUは同36.0%増の11.06ドルとなった。

 有線事業の売上高は125億ドルで,前年同期と比べ1.4%減少した。しかし,光ファイバ・インターネット・サービス「FiOS」の加入者数が24万5000人,テレビ・サービス 「FiOS TV」の契約者数が22万6000人増加した。また,大企業や政府機関を顧客とするVerizon Businessの収入が14億ドルで前年同期から25.1%増加,データによる収入が48億ドルで同12.8%増となった。

 2007年通期の売上高は935億ドルで,前年比6.0%増。1株当たり利益は1.90ドルで,前年の1.88ドルから微増。継続事業によるキャッシュ・フローは263億ドルで,前年比14.2%増だった。

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