記者発表会で登壇したKDDIの小野寺正社長
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新たに投入したのは3型有機ディスプレイ搭載機種など10機種
新たに投入したのは3型有機ディスプレイ搭載機種など10機種
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春にサービス開始予定の「LISMO Video」。対応機種の1つ「W61SA」は3型の有機ELディスプレイを備える
春にサービス開始予定の「LISMO Video」。対応機種の1つ「W61SA」は3型の有機ELディスプレイを備える
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携帯電話とパソコンから利用できる「au Smart Sports」
携帯電話とパソコンから利用できる「au Smart Sports」
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 KDDI(au)は2008年1月28日、携帯電話の春商戦向けラインアップを発表。有機EL(organic electro luminescence)ディスプレイ搭載モデルなど計10機種を2008年2月上旬以降順次投入する。春に開始予定の映像配信サービス「LISMO Video」と、それに対応する6機種も発表した。

 LISMO Videoは「今まで動画や音楽などを積極的にやってきた中での集大成」(KDDIの取締役執行役員常務 コンシューマ事業統括本部長 高橋誠氏)。今回発表した新機種のうち6製品で対応予定だ。LISMO Video対応機種の1つ「W61SA」は有機ELディスプレイを搭載。液晶サイズは3型、解像度は432×240ドット。「有機ELでは絶対に負けない。差別化できるauのポイントであり、それを生かすサービスがLISMO Videoだ」(KDDIの高橋氏)と力を込める。ほかには「W61T」「W61S」「W56T」「W54S」「W54SA」が対応機種となる(W5x系は2007年10月に発表済みで、発売時期を延期していたモデル。W56TとW54Sは2008年2月1日に発売することを併せて発表)。対応機種以外では、ソフトのアップデートなどで対応させることはできない。「今後発売する製品では、順次対応機種を増やし、標準対応を目指す」(KDDIのコンテンツ・メディア本部 メディア開発部 映像サービス企画グループ畑瀬泰博課長補佐)。映画や海外ドラマを配信予定だが、コンテンツの価格や配信方法などの詳細は未定で、春のサービス開始直前に改めて発表するという。

 「W62S」では、auとしては初のGSM(global system for mobile communications)に対応。GSMは世界で広く利用されている通信方式で、NTTドコモやソフトバンクモバイルは多くの機種で対応済み。KDDIの小野寺正社長は「今後もラインアップを増やしていきたい」とした。

 新しいサービスとしては「au Smart Sports」を開始。携帯電話とパソコンを利用して、ジョギングやウォーキングをサポートする。対応機種は「W61SA」「W61T」「W61S」「W61CA」「W62SA」。対応機種では、メニュー画面からすぐに「Run & Walkアプリ」を立ち上げてランニングを開始でき、音楽もアプリから直接再生可能。既存の機種でもRun & Walkアプリをダウンロードして利用できるものもあるが、メニュー画面からのアプリの起動などは利用できない。具体的には、携帯電話とパソコンから、走った距離、時間、速度、消費カロリー、走ったコースの地図などを確認できる。携帯電話のGPSを利用して、どのコースを走ったかも自動的に記録される。走るペースも設定しておくことができ、走っている最中にそのペースと比較して遅いか速いかなども携帯電話で参照できる。auでもお薦めのランニングコースや毎日のモデルとなるトレーニングメニューなどを用意する。「北京五輪が始まる8月くらいまでには、ユーザー同士でお薦めランニングコースなどを共有できるようにしていきたい」(KDDIのコンシューマ商品企画本部 auサービス企画部 ビジネスプランニングループ 繁田光平課長補佐)という。