写真1●日立電線の企業向けLANスイッチ「Apresia4328GT」
写真1●日立電線の企業向けLANスイッチ「Apresia4328GT」
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 日立電線は2008年1月28日,企業向けLANスイッチの新版「Apresia4328GT」を発表した(写真1)。IPアドレスやポート番号といったレイヤー3の情報を認証制御に使えるのが特徴。価格は52万5000円。同年2月1日に出荷を始める。

 Apresia4328GTは,ギガビット・イーサネットに対応する24ポートのL2スイッチ。SFP(small form factor pluggable)を4ポート増設可能である。認証機能として,従来のIEEE 802.1X,Web認証,MAC認証に加えて,IPアドレスやプロトコル種別といったレイヤー3の情報に応じて認証の適応を制御する「認証Bypass機能」を搭載した。IP電話は認証せず,パソコンだけ認証するといった柔軟な認証が可能になる。またセキュリティ機能として,ポートおよびスイッチごとに接続端末数の上限を設定する「接続端末数制御機能」を追加した。

 今後はApresia4328の新機能を「AccessDefender」という名称で他のラインアップに搭載する計画。2008年4月末をめどに現行機のApresia4348GT,同13000-48XをAccessDefender対応とする無償アップグレードを提供する。2008年秋以降には,処理能力に余裕のある上位機を中心にレイヤー3の認証機能を「ゲートウェイ認証」として実装。セキュリティ機能のL3対応によって,WANなどルーターを介した通信でも1ポートで複数の端末を制御できるようにする。

 なおAccessDefenderの展開に合わせて,これまで認証機能の利用料として課金してきた1台当たり10万5000円のライセンスを撤廃。セキュリティ機能を利用するユーザーにとっては実質値下げとなる。

[発表資料]