フィンランドのNokiaは現地時間1月24日,2007年第4四半期と通期決算の速報値を発表した。第4四半期の売上高は157億1700万ユーロで前年同期から34%の増収。純利益は同44%増の18億3500万ユーロで,特別項目を除く希薄後の1株当たり利益は0.47ユーロとなった。

 営業利益は24億9200万ユーロで,前期から64%増加。営業利益率は15.9%で,前期の14.6%から1.3ポイント拡大した。

 同期の業界全体における携帯端末の推定販売台数は,前期から17%増,前年同期比16%増の3億3600万台。Nokiaの携帯端末の販売台数は1億3350万台で,前期比20%増,前年同期からは27%増加した。これにより,Nokiaの推定市場シェアは40%となり,前期の39%からシェアを1ポイント拡大した。

 通期の業績は,売上高が前年比24%増の511億ユーロ。純利益は同67%増の72億500万ユーロで,希薄後の1株当たり利益が1.83ユーロとなった。

 Nokiaは,2008年の世界の携帯端末市場について,販売台数が2007年と比べ最大10%伸びるが,新興市場の影響や競争的な要因により平均販売価格は低下すると予想している。

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