米Microsoftは米国時間2008年1月24日に，2008会計年度第2四半期（2007年10～12月期）の決算を発表した。売上高は163億7000万ドルで前年同期と比べ30％増加した。純利益は47億1000万ドルで同79％増加，希薄化後の1株当たり利益（EPS）は0.50ドルで同92％増と大幅に拡大した。営業利益は同87％増の64億8000万ドル。

　なお，前年同期の数字には，「Windows Vista」および「2007 Microsoft Office」アップグレードの保証プログラムによる繰延収入16億4000万ドルの影響が含まれる。これらの影響を除いた場合，当期売上高，希薄化後EPS，営業利益の成長率はそれぞれ15％増，32％増，27％増となる。

　同社CFOのChris Liddell氏は「160億ドル超という売上高は，当社の過去最高の記録を20億ドル上回る。各種事業にわたる好調な業績と業務遂行にたいへん満足している。2008会計年度第1～第2四半期を通じて，すべての事業が予測に達し，一部では予測を超えた」と述べた。

　同社によると，1年前に「Windows Vista」を一般リリースして以来，クライアント事業は平均20％超の成長で推移し，Vistaのライセンス販売数は1億本を突破した。

　ちなみに米メディアの報道（New York Times）によると，米Thomson Financialのアナリストは当期の売上高を159億5000万ドル，EPSを0.46ドルと予測していた。当期はVistaを扱うクライアント事業と，「Office」を扱うMicrosoft Business Divisionの成長が著しかった。「Xbox 360」「Zune」のEntertainment and Devices Divisionは小幅成長にとどまったものの，前年同期の赤字から黒字に転じた。一方，オンライン広告を含むオンライン・サービス事業は，増収だが赤字拡大となった。 

■2008会計年度第2四半期の事業別売上高（単位：100万ドル）

                                    2007年       2006年
                                  10～12月     10～12月

Microsoft Platforms and Services Division               
  クライアント                       4,335        2,586
  サーバーおよびツール               3,278        2,843
  オンライン・サービス                 863          625
Microsoft Business Division          4,811        3,513
Entertainment and Devices Division   3,060        2,969
その他                                  20            6

合計                                16,367       12,542

　同社は今後の見通しについても明らかにした。2008会計年度第3四半期（2008年1～3月期）の売上高は143億～146億ドル，営業利益は56億～57億ドル，希薄化後の1株当たり利益は0.43～0.45ドルの範囲と予測する。

　2008会計年度通期（2007年7月～2008年6月）については，売上高が599億～605億ドル，営業利益が242億～244億ドル，希薄化後の1株当たり利益が1.85～1.88ドルの範囲と見込む。

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