マイクロソフトは2008年1月25日,2008年春に出荷予定の「Windows Server 2008日本語版」の価格を発表した。現行のWindows Server 2003と比較して7~9%の値上げになっており,同社では「ネットワーク・アクセス保護(NAP)やHyper-Vといった機能追加があるため」と説明している。なお9月30日までは,Windows Server 2003と同じ価格でボリューム・ライセンス販売を行う販売促進キャンペーンも実施する。

 Windows Server 2008のパッケージ版の参考価格(税別)は表1の通り。いずれもWindows Server 2008の出荷から180日以内に追加される予定の仮想化機能「Hyper-V」が含まれた価格である。Windows Server 2008には,Hyper-Vが含まれない「without Hyper-V」という種類があり,そちらは通常版よりそれぞれ数千円程度安くなる。

表1●Windows Server 2008パッケージ版の参考価格(税別)
エディション 参考価格
Standard(5CAL付) 18万8000円
Enterprise(25CAL付) 72万円
Web Server 8万5800円
5CAL(Client Access License) 3万2600円

 ボリューム・ライセンスの価格は表2の通り。9月30日まで行う販売促進キャンペーンの価格は,現行のWindows Server 2003 R2の価格と同じである。

表2●Windows Server 2008ボリューム・ライセンス価格(税別)
エディション Open Business時の価格 キャンペーン価格
Standard 14万円 13万円
Enterprise 45万4000円 44万9000円
Datacenter 46万3000円
Itanium-based Systems 46万3000円
Web Server 7万7500円
CAL 5500円 5300円

 米国ではWindows Server 2008の発売後,即時にWindows Server 2003の販売を終了する予定だが,日本では2009年3月末まで,Windows Server 2003のパッケージ版やOEM版(サーバー・ハードウエアにプリインストールされて提供される)の販売を継続する予定。ユーザーが,Windows Server 2003を継続して調達することが可能となる。なお,Windows Serverには「ダウングレード権」が認められており,Windows Server 2008のライセンスでWindows Server 2003を使用することは可能である。