フィンランドのF-Secureは現地時間2008年1月23日,ソニーとスウェーデンEricssonの合弁企業Sony Ericsson Mobile Communicationsとモバイル向けセキュリティに関する提携を結んだと発表した。F-Secureは,モバイル・ユーザー・インタフェース「UIQ」を採用したSony Ericsson製スマートフォン向けに,モバイル・セキュリティ製品「F-Secure Mobile Security」を提供する。

 F-Secure Mobile Securityはウイルス防止機能とファイアウオール機能を統合したモバイル向けセキュリティ・アプリケーション。すでにフィンランドNokiaの「S60」および米Microsoftの「Windows Mobile」プラットフォームに対応している。

 両社提携のもと,UIQに対応した「F-Secure Mobile Security 3.3 for UIQ」のトライアル版を,Sony Ericsson携帯電話の一部で利用可能にする。また,F-Secureのオンライン・ストアでもサブスクリプション形式で販売する。

 ちなみにUIQは,Sony Ericssonが2007年2月に英Symbianから買収したUIQ Technologyの技術。Sony Ericssonは昨年,UIQ Technologyの所有権の半分を米Motorolaに売却した。なお,UIQはすべての携帯端末ベンダーに対して,同等の条件でライセンス供与する(関連記事:Sony Ericsson,UI子会社の所有権の半分をMotorolaに売却へ)。

[発表資料へ]