フィンランド エフセキュアや米CERT/CCなどは2008年2月22日(米国時間),Symbian OS搭載端末に感染するワームが見付かったことを明らかにした。マルチメディア・メッセージ・サービス(MMS)やBluetoothを介して感染を拡大する。

 特徴的なのは,マルチメディア・データを装っていること。具体的には,Symbian OSのインストール・ファイル用の拡張子「SIS」ではなく,「Beauty.jpg」「Sex.mp3」「Love.rm」といったメディア・データの拡張子を持つファイル名を使う。これらのファイルをユーザーが画像や音声だと思って開くと,ウイルスがインストールされ感染する。ただし,感染を広げるだけで破壊活動はしないようだ。

 CERT/CCは対策として,(1)MMSやBluetooth通信の着信に注意すること,(2)Bluetooth通信のセキュリティを設定し,不特定多数のユーザーとは通信しないこと,(3)アンチウイルス・ソフトをインストールすること――を推奨している。攻撃対象は「S60 2nd Editionプラットフォーム」を搭載している端末に限られる。

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