左から順に、日本法人である百度の舛田淳取締役、社外取締役である元ソニー会長の出井伸之氏、百度公司のロビン・リー総裁兼CEO、百度の陳海騰社長
左から順に、日本法人である百度の舛田淳取締役、社外取締役である元ソニー会長の出井伸之氏、百度公司のロビン・リー総裁兼CEO、百度の陳海騰社長
[画像のクリックで拡大表示]
中国市場では「Baidu.com」はシェア第1位
中国市場では「Baidu.com」はシェア第1位
[画像のクリックで拡大表示]
通常のWeb検索だけでなく、画像や動画、ブログ検索もできる
通常のWeb検索だけでなく、画像や動画、ブログ検索もできる
[画像のクリックで拡大表示]

 中国系企業の百度は2008年1月23日、検索サービス「Baidu.jp」を正式に開始すると発表した。同社は、中国の百度公司が2006年に設立した国内法人。2007年3月に試験版の位置づけで提供を始めていたが、今回正式版サービスとした。2000年に中国で検索サービス「Baidu.com」を開始した百度公司は、現在中国の検索サービス市場でシェア第1位。世界的にみても、検索サービスとして米グーグル、米ヤフーに次ぐ第3位のトラフィックを扱う。「2012年の時点で、世界最強の検索サービスになることを目指している。日本市場でも、グーグルやヤフーとも互角に戦えるサービスに育てたい」(百度公司のロビン・リー総裁兼CEO)。

 提供するメニューは、「Webページ検索」「画像検索」「動画検索」「ブログ検索」の4種類。Baidu.comで提供している「音楽ファイル検索」は中国では人気が高いが、国内では提供しない。「日中で法制度が違うため、提供すべきではないと判断した」(百度の舛田淳取締役)。今後は、日本に特化したサービスの開発も進めたい考えで、「Baidu Labプロジェクト」の名称で提供していくことを明らかにした。

 核となる検索技術は、外部からリンクされている数などでそのWebページを評価するグーグルなどとは違い、百度公司独自のアルゴリズムに基づいている。「ユーザーの行動に基づいてWebページを評価するのが特徴。また、利用者が入力したキーワードに対し、漢字の多義性を判別する独自技術も組み込んだ」としている。