日本通信は、米アップルが提供するインターネット・サービス「.Mac(ドットマック)」のメールを、NTTドコモのiモード端末で送受信できるサービスを始める。サービス名称は「ConnectMail for .Mac Mail」で、サービス開始時期は2008 年2 月1日から。年間利用料金は4800円となる。

 同サービスを使うと、.Macのユーザーは、普段利用している「ユーザー名@mac.com」の電子メールを、iモード端末でも送受信できるようになる。新着メールがプッシュ配信されることや「デコメ」の利用が可能など、使い勝手はiモード・メールと同じである。

 同サービスは、NTTドコモのパケット交換機と日本通信のゲートウエイ装置の相互接続により実現する。ConnectMail for .Mac Mailに契約したユーザーのメールは、日本通信側に迂回され、端末認証、プロトコル変換、文字コード変換、プッシュ送信処理を行う。接続先を日本通信側に切り替えた場合、ポータル・サイトは、NTTドコモのiMenuの代わりにNTTレゾナントの「モバイルgoo」につながる。

 ConnectMailは、企業ユーザーも利用可能だ。企業ドメインの電子メールをiモード端末で受信し、企業のホームページをポータル・サイトに設定できる。2007年12月にNTTドコモと相互接続して以来、日本通信には300件ほどの問い合わせがあったという。このうち10%程度が試行中である。「通常の比率に比べると、はるかに高い」(日本通信の田島淳 上席執行役員)と手ごたえを得ているようだ。