事務局より提出され了承された「審議の経過について」の案
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続き
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  文化庁の文化審議会著作権分科会の私的録音録画小委員会は2008年1月23日,第17回会合を開催した。2007年度の最終会合となる本会合では,親会である著作権分科会に報告する審議経過報告の内容を議論し,事務局である文化庁長官官房著作権課の草案を承認することを決定した。

 小委員会で承認を受けた草案の内容は,(1)2007年10月に公表した中間取りまとめに対して,8720通の意見が寄せられた,(2)2007年12月の小委員会において違法複製物および違法配信サイトからの録音録画に関して集中的に検討した,(3)将来的には著作権保護技術の発達と普及を前提に,娯楽目的の私的録音録画については契約による解決に委ねるという内容の事務局案について検討した,(4)2008年1月17日の会合では,現行の補償金を縮小する一方で,無料デジタル放送の録画などは当面の間は補償金制度での対応を検討する必要があるなどを内容とした事務局案について検討した――というものである。草案の最終段落には,「これらの事務局からの提案は,関係団体が検討している最中であり,今期の小委員会では報告書を作成できなかった。しかし関係団体における検討が進展することを期待しつつ,来期も(私的録音録画補償金制度の見直しに関する問題を)継続して検討する必要があると考えている」という趣旨の記述を盛り込んだ。