米Texas Instruments(TI)は米国時間2008年1月22日に,2007年第4四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比3%増の35億5600万ドル。純利益は7億7560万ドル(1株当たり利益は0.54ドル)で,前年同期の6億6800万ドル(同0.54ドル)から増加した。

 継続事業による利益は7億5300万ドルで,前年同期の6億7100万ドルから拡大した。受注額は34億8000万ドルで,前年同期と比べ4億200万ドル増加した。

 当期は4四半期ぶりに売上高が前年同期を上回った。デジタル・シグナル・プロセサと高性能アナログ製品の需要が高く,いずれも売上高が12%増加した。

 TI社長兼CEOのRich Templeton氏は,「当社の将来的業績にとって最も重要なことは,アナログ分野に焦点を当て,研究開発にいっそう注力し,サポートと製造能力を強化したことだ。2008年第1四半期もプラス成長を目指し,半導体事業を推進していく」と述べた。

 2007年通期の売上高は138億3500万ドルで前年比3%減少。純利益は26億5700万ドルで前年の43億4100万ドルを大きく下回った。継続事業による利益は26億4100万ドルで前年からほぼ横ばい。受注額は136億9000万ドルで,前年を3億2700万ドル下回った。

 2008年第1四半期の見通しは売上高が32億7000万~35億5000万ドルの範囲。半導体事業の売上高は32億~34億6000万ドル,教育関連事業は7000万~9000万ドル,1株当たり利益は0.43~0.49ドルを見込む。

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