写真1●UCOMのuni-mo!でレンタル提供する米シスコ製のIP電話機
写真1●UCOMのuni-mo!でレンタル提供する米シスコ製のIP電話機
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●UCOMの武林聡代表取締役社長
写真2●UCOMの武林聡代表取締役社長
[画像のクリックで拡大表示]

 UCOMは2008年1月23日,マネージド・サービスの「uni-mo!」(ユニーモ)を発表した。2月1日に販売を始める。インターネット接続とIP電話を一括アウトソースできるサービスで,社員数8~240人程度の企業をターゲットにしている。光回線,インターネット接続,0AB~J体系のIP電話のサービスを提供し,機器の設定/設定変更,保守,運用監視を実施。サービス用機器は米シスコの製品を採用し,これをレンタル提供する(写真1)。サービス導入時に,LANを刷新する使い方を前提としている。

 料金例として,IP電話機24台の場合で月額5万4000円(税別)から。内訳は,法人向け光回線(100Mビット/秒のベストエフォート),固定IPアドレスを1個割り当てるインターネット接続,IP電話サービス基本料,平日9~17時に電話受け付けをする保守サポート,ルーター(シスコのISR2811が1台)のレンタル費用。IP電話機(シスコの7911G,7970Gなど)のレンタル費用と通話料は別途かかる。IP電話機のレンタル料金は検討中で,サービス開始までに発表する。販売経路はUCOMの直販,または代理店のキヤノンネットワークコミュニケーションズから。

 今後,オプション機能の提供を順次始める。最初に加えるのはセキュリティ機能。レンタルするシスコのルーターはセキュリティ機能を搭載できるようになっており,3月にファイアウォールの提供を開始する予定だ。4~5月には無線LANとネットワーク・カメラもマネージド配下にできるようにする。同時期に,在宅勤務のオプションも加える計画だ。UCOM回線を引ける社員の自宅にシスコの小型ルーターを置きリモート・アクセス環境を構築。その環境をマネージド・サービスで提供するものである。

 同日開催した説明会で武林聡代表取締役社長(写真2)は,サービス開発に至った経緯を「中堅・中小企業が抱えるネットワーク整備にまつわる課題に,コストだけではなく人的リソースの不足でなかなか実施できない,サービスが複雑化してよく分からないといったことがある。アウトソースしたいと思いながら対応できない現状を問題視した」と説明した。