主な国・地域のファイル共有ソフトの利用状況(ネットエージェントの情報から引用)
主な国・地域のファイル共有ソフトの利用状況(ネットエージェントの情報から引用)
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 ネットエージェントは2008年1月23日、世界各国におけるファイル共有ソフトの利用状況を発表した。それによると、「Winny(ウィニー)」および「Share(シェア)」については日本を含む東アジア地域での利用割合が高かったが、それ以外の地域でも利用されていることが確認されたという。このことから、Winny/Share経由で流出した情報は世界中に拡散する可能性があるとして、同社では改めて注意を呼びかけている。

 ネットエージェントでは、WinnyやShare、「Gnutella(グヌーテラ)」互換ソフトといったファイル共有ソフトを稼働させているパソコンを検知するシステムを開発。今回公表した情報は、同システムによる調査結果に基づくもの。調査日は2008年1月13日。

 なお、Gnutella互換ソフト(Gnutellaのネットワークを使ってファイルを共有できるソフト)には、さまざまな種類が存在する。代表的なのは、「LimeWire(ライムワイヤー)」や「Cabos(カボス)」。

 今回公表された情報によると、ワールドワイドのユーザー数(ノード数)では、LimeWire/Cabos(Gnutella互換ソフト)が最も多く、全体の8割以上を占める(図)。次いで、Winnyが約8%、Shareが4%強。

 WinnyとShareのユーザー数は日本に集中。Winnyユーザーの約96%、Shareユーザーの約95%が日本のユーザー。また、Winnyユーザーの約97%、Shareユーザーの約99%が日本を含む東アジアに集中している。日本におけるそれぞれのユーザー数は、Winnyが23万2000人、Shareが16万6000人、LimeWire/Cabosが10万9000人程度。Winnyが一番人気である。

 一方、日本以外の東アジアでは、WinnyよりもShareのユーザー数が多いという。また、東アジア以外の南北アメリカや欧州、中東、アフリカなどでも、数百人から数千人規模ではあるものの、Winny/Shareユーザーが確実に存在することが判明したという。

 ワールドワイドでは、LimeWire/Cabos(Gnutella互換ソフト)が最も利用されている。特に、ユーザーの半数(約49%)は米国に集中。欧州各国(約23%)でも広く使われていることが明らかになった。