ワークスアプリケーションズ(ワークス)は2008年1月21日、新製品となるID管理ソフト「COMPANY Identity Management(IM)」を出荷した。同社の人事管理ソフト「COMPANY 人事・給与」の情報を基に、他の社内システムのIDを一元管理することが特徴だ。「ID管理は日本版SOX法(J-SOX)対応で注目されている分野。システムごとの管理では手間がかかる。COMPANY IMにより、ID管理の手間を削減できる」とワークス広報は説明する。

 COMPANY IMは、COMPANY人事・給与で管理している人事情報を基に、職務分掌を実施するためのルールを作成する機能を持つ。ルールが守られているかのレポートを作成できる。加えて、複数のシステムの権限設定のデータとアクセス・ログを定期的に照合する機能を備える。職務分掌は、不正を防ぐために「伝票を起票した人は承認できない」といった業務上の役割を明確にする考え方だ。

 価格は非公開。「管理する対象の社員数や、接続するシステムの複雑さによって変わる」(ワークス広報)としている。COMPANYのユーザーを主な対象にして販売していくが、会計、販売管理などで他社のシステムを利用している場合は、COMPANY IMを利用することも可能である。

 ワークスは、導入の際に変更を加えないノンカスタマイズ導入を推奨する代わりに、年数回実施する無償のバージョンアップで機能を強化する方針を採っている。COMPANY IMにも同方針を適用する。内部統制にかかわる法改正や、ID管理分野における認証技術の進展があった場合にはバージョンアップで対応する計画だ。