京セラと三洋電機は2008年1月21日,三洋が携帯電話事業を京セラに譲渡することで最終合意した,と発表した。譲渡金額は500億円。三洋の携帯電話関連事業の売上高(2007年3月期)は2773億4700万円。京セラの携帯電話・PHS事業を含む通信機器関連事業の売上高(2007年3月期)は2511億8300万円。

 三洋は,携帯電話(鳥取三洋電機分を除く),PHS,無線通信システムの携帯電話関連事業全般を4月1日付で京セラに譲渡する予定。北米地域の携帯電話事業については,新会社を設立してそこにいったん譲渡し,その新会社を京セラが吸収する形を取る。

 携帯電話事業を譲渡する理由について,三洋は「もともと売却が前提ではなかったが,携帯電話事業の維持発展を図るために検討した結果」と説明。投資負担の重さも理由の一つに挙げており,京セラへの事業譲渡によって経営基盤強化を図る。

 一方の京セラは,三洋が抱える国内と北米の顧客基盤を取り込み,「利益率二ケタ達成とCDMAの携帯電話メーカーとしてトップの座を狙う」ことを目標に掲げている。

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