米IBMは米国時間2008年1月18日,中小企業向け総合サーバー・ソフトウエアを手がけるカナダのNet Integration Technologiesを買収すると発表した。既に両社は買収計画で合意しており,手続きは2008年第1四半期に完了する見込み。ただし,買収金額など詳しい取引条件については公表していない。

 米メディア(InfoWorld)は,IBMがNet IntegrationをLotus Software部門と統合し,中小企業向け市場で米Microsoftを追撃する計画と報じている。

 Net Integrationのサーバー・ソフトウエア・パッケージは,電子メールやファイル管理,ディレクトリ・サービス,バックアップ/リカバリといった機能に加え,さまざまな,オフィス・プロダクティビティ・ツールと業務用ソフトウエアをまとめて提供する。導入が容易なうえ,IT管理担当者を確保せずに利用できるため,中小企業に適しているという。

 IBMは「Net Integrationの小企業向けサーバー・ソフトウエア・ソリューションは,他社の高額な製品と比べても,業界の有識者からよい評価を得た」と説明する。

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