図1 ホリデーギフトとして、ある薬品を売り込む迷惑メール(シマンテックの情報から引用)
図1 ホリデーギフトとして、ある薬品を売り込む迷惑メール(シマンテックの情報から引用)
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図2 ホリデーギフトとして、あるおもちゃを売り込む迷惑メール(シマンテックの情報から引用)。このおもちゃ「Flying Monkey」は、足としっぽをひっぱってゴム鉄砲のように飛ばすゴムのぬいぐるみ
図2 ホリデーギフトとして、あるおもちゃを売り込む迷惑メール(シマンテックの情報から引用)。このおもちゃ「Flying Monkey」は、足としっぽをひっぱってゴム鉄砲のように飛ばすゴムのぬいぐるみ
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 シマンテックは2008年1月21日、2007年12月の迷惑メール(スパム)の状況をまとめたレポートを公開した。それによると、同月はクリスマスプレゼント(ホリデーギフト)に関する迷惑メールが急増。クリスマスの直前には、全メールに占める迷惑メールの割合が83%に達したという(12月全体では平均75%)。

 例年ホリデーシーズンには、贈り物を売り込んだり、時候のあいさつに見せかけたりする迷惑メールが急増する。2007年も例外ではなかった。

 例えば、一年中出回っている薬品の迷惑メールが、このときは「クリスマスギフト」といったキーワードを使って、受信者にホリデーギフトであるとの印象を与えようとしていた(図1)。また、子どもへのホリデーギフトとして、特定のおもちゃ(例えば「Flying Monkey(空を飛ぶサル)」)を売り込もうとする迷惑メールも確認された(図2)。

 そのほか、2008年の新年のあいさつに見せかけた迷惑メールも出回った。メール中のリンクをクリックすると、音楽ファイルなどに見せかけてウイルスをダウンロードさせようとする。このウイルスは、「Storm Worm(ストームワーム)」と呼ばれるウイルスの一種。

 米国では、大統領予備選挙にまつわる新たな迷惑メールが出現したという。この迷惑メールには、ある大統領候補の勝算について意見を述べれば、謝礼として500ドル相当のギフトカードを提供するといった内容が書かれている。メールの目的は個人情報の収集。自分の名前や意見などを送っても、ギフトカードがもらえることはない。