米Hewlett-Packard(HP)は,ソースコード内で使用されているフリー/オープンソース・ソフトウエア(FOSS)のライセンスを集計できるツールを,オープンソース活動「FOSSology Project」を通じて提供する。

 FOSSologyのツールで分析することで,ソフトウエア・パッケージ内で使われているソフトウエアのライセンス情報レポートが得られる。ライセンス情報を抽出する以外に,メタデータの展開やMIMEタイプの識別といった機能も備える。HPは,FOSSologyツールにソフトウエア・ライセンスGNU General Public License version 2(GPLv2)を適用して公開する。ツールはLinux上で利用できる。

 HPは,FOSSologyのツールをライセンス分析ツールとしてだけでなく,汎用的なデータマイニング・ツールとしても提供したい考え。例えば,ライセンス情報のほか,コード再利用,セキュリティ・ホール,バグなどの情報もソースコードから取り出せるようにしていく。

 なお,FOSSologyは,FOSSに「~学」という意味の接尾語「ology」を付けた造語。FOSSology Projectは,HP社内の開発活動をオープンソース化したもの。

[FOSSology Projectの紹介ページ]
[FOSSology ProjectのFAQ]