米国のソフトウエア関連業界団体Software&Information Industry Association(SIIA)とニューヨークの出版社Whittiker Legal Publishingは,ソフトウエアの著作権侵害に関する訴訟において和解に合意した。SIIAが米国時間2008年1月16日に明らかにしたもので,和解総額は50万ドルにのぼる。

 SIIAは,Whittikerが米Adobe Systemsや米FileMaker,米Symantecなどから正当なライセンスを購入せずに,不正コピーしたソフトウエアを自社および関連会社内でインストールして使用していたとして,ニューヨーク州東部の連邦地方裁判所に提訴していた。SIIAによれば,同社はライセンスを取得していないOEMソフトウエアなども所持していたという。

 Whittikerは和解条件のもと,現金を支払うほか,ソフトウエアの不正コピーを廃棄し,代わりに必要なソフトウエアを購入する。ソフトウエア管理ポリシーを導入し,従業員をソフトウエア資産管理セミナーに参加させることなどでも合意した。

 ただし同社は,ソフトウエア管理をサード・パーティの技術ベンダーに任せていたため,著作権侵害について認識していなかったとの主張を続けている。ちなみに同社はすでに,技術ベンダーに対する訴訟を申請している。

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