ソニーとスウェーデンEricssonの合弁企業Sony Ericsson Mobile Communicationsは現地時間1月16日,2007年第4四半期の決算を発表した。売上高は37億7100万ユーロ(約55億2900万ドル)で前年同期の37億8200万ユーロ(約55億4600万ドル)からほぼ横ばい。純利益は3億7300万ユーロ(約5億4700万ドル)で前年同期の4億4700万ユーロ(約6億5500万ドル)から減少した。同社は,「普及価格帯製品を強化するという新戦略を反映した業績」と説明している。

 営業利益は4億8900万ユーロ,営業利益率は13.0%で,前年同期の4億8400万ユーロおよび12.8%から微増となった。

 一方,携帯電話の出荷台数は3080万台で,前年同期と比べ18%増加した。また,2007年通期の出荷台数が1億台を突破し,市場シェアは前年比約2ポイント増の9%強となった。

 Sony Ericsson社長の小宮山英樹氏は,「製品ポートフォリオの拡充によって,市場シェアの拡大に成功した。研究開発とブランド確立に向けた積極的な投資を通じて,業界トップ3の携帯電話メーカーを目指す」と述べた。

■2007年第4四半期および2007年通期の業績と携帯電話出荷台数

                        2006年Q4  07年Q3  07年Q4  06年通期  07年通期
       
出荷台数(100万台)    26.0     25.9     30.8      74.8     103.4
売上高(100万ユーロ)    3,782    3,108    3,771    10,959    12,916
粗利率(%)              29.0     30.7     31.8      29.1      30.6
営業利益(100万ユーロ)    484      393      489     1,257     1,544
営業利益率(%)          12.8     12.7     13.0      11.5      11.9
純利益(100万ユーロ)      447      267      373       997     1,114
平均販売価格 (ユーロ)      146      120      123       146       125

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