社会保険庁は1月16日、年金システムに障害が発生したと発表した。午前11時50分から午後1時9分まで、岐阜、岡山、福岡、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の7県、合計43の社会保険事務所で年金のデータ照会や登録ができなくなった。

 社保庁は、メインフレームを待機系に切り替えることで、システムを再稼働しそのまま16日のサービスを終了した。7県は同じメインフレームでシステムを運用しているため影響を受けた。9台あるメインフレームのうちの1台だという。

 16日午後9時30分の時点で、「障害の原因は究明できていない」(社保庁事務センター)。開発・運用ベンダーであるNTTデータとともに、17日朝のサービス開始に向け復旧に取り組んでいるという。作業が終了しないと、待機系だけでのシステム運用を強いられる可能性がある。