グレープシティは1月17日,Windowsアプリケーションの入力インタフェースを作るためのソフトウエア・コンポーネント新版「InputMan for Windows Forms 5.0J(以下,InputMan 5)」を発表した。

 .NET Frameworkの標準的なウィンドウ・アプリケーション・フレームワークであるWindows Formで利用できる。入力されたデータの検証機能などを搭載し,.NET Framework標準の入力コンポーネントよりも高機能な入力インタフェースを簡単に作れる。例えば,一つの入力欄を複数の入力フィールドに分け,フィールドごとに入力値を選択するドロップダウン・リストボックスを設定できる。このほか,JIS第3/第4水準文字の表示,入力への対応も施した。

 現行バージョンである「InputMan for .NET Windows Forms Edition 4.0J」はWin32版のInputManをほぼそのまま .NET Frameworkに移植した製品だった。これに対し,InputMan 5は .NET Framework用に仕様を見直し,ソースコードの4分の3程度を作り直した。入力のためのユーザー・インタフェース部品(コントロール)から,データ検証やIME制御などの拡張機能を切り離した。その結果,表示にかかる時間が従来版より30%程度短くなった。さらにデータ検証機能は .NET Framework標準のコントロールの拡張機能としても利用できるようになった。

 出荷開始予定は2008年3月3日。価格は12万6000円(1開発ライセンス,税込)。年間2500ライセンスの販売を見込む。本製品を組み込んだソフトウエアのランタイム・ライセンスは無料。稼働OSはWindows 2000/XP/Server 2003/Vista(.NET Framework 2.0/3.0/3.5が必要)。サポートする開発環境はVisual Studio 2005/2008日本語版。言語はVisual BasicとC#をサポートする。