サイオステクノロジー 代表取締役社長 喜多伸夫氏
サイオステクノロジー 代表取締役社長 喜多伸夫氏
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 サイオステクノロジーは1月16日、プロジェクト管理ツール「ProjectKeeper Professional」を発表した。すでに同社はProject Keeperをオープンソース・ソフト(OSS)として提供しているが、コスト管理機能やコミュニケーション機能を追加し、有償版として2月から提供開始する。価格は、サーバー1CPU当たり200万円から。

 「独占市場を変えたい」。同社の喜多伸夫代表取締役は、こう意気込む(写真)。プロジェクト管理ツールは、日本国内で米マイクロソフトの製品が金額ベースで過半数のシェアを占めている。この理由について「低価格なクライアント版と高価な高機能サーバー版の間が空白で、クライアント版が市場を占めているから」と喜多社長は述べる。クライアント版はユーザー数で料金が上がるが、CPU課金のProjectKeeper Professionalでは、「30ユーザー以上で低価格のクライアント版よりも費用が安くなる」という。

 無償のOSS版のProjectKeeperとの違いは、コスト管理機能とコミュニケーション機能。コスト管理機能にはEVM(Earned Value Management)分析や、原価予算実績分析の機能を備える。コミュニケーション機能には、掲示板、課題管理、メッセージ機能を用意する。

 ProjectKeeper Professionalには、データベース・ソフトのDB2、Webアプリケーション・サーバーのWebSphereを同梱。Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server、Oracle Enterprise Linux、Windows Server 2003で動作する。同社サイトで1月17日からベータ版をダウンロードできる。