韓国のSamsung Electronicsは現地時間1月15日,2007年第4四半期と通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は17兆4800億ウオン(約186億2000万ドル)で前期と比べ5%増加。純利益は2兆2100億ウオン(約23億5000万ドル)で同1%増にとどまった。

 営業利益は1兆7800億ウオンで前期比14%減少した。粗利益率は28%だった。

 事業別にみると,Semiconductor事業はDRAMやNANDなどの需要は安定していたものの,供給過剰が価格低下を招き,前期比2%減の4兆9100億ウオン。LCD事業は,テレビ向けを中心に大型パネルの出荷数増加がけん引し,同11%増の4兆4600億ウオン。Telecommunication Network事業は米国や欧州市場への出荷台数が伸びたほか,高機能モデルの販売が好調で,同6%増の5兆3700億ウオンとなった。また,Digital Media事業は市場シェアの拡大などにより,同11%増の1兆6400億ウオン。Appliances事業は8600億ウオンで同8%減少した。

 2007年通期の売上高は,前年比7%増の63兆1800億ウオン,純利益は同6%減の7兆4300億ウオンだった。営業利益は同14%減の5兆9400億ウオンで,営業利益率は9%となった。

 なお同社は2008年に,大型パネルを1億枚以上,携帯電話を2億台以上,フラット・パネルTVを2100万台販売し,前年比15%増の売上高を目指すという。

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