写真1●NTTドコモの機種を模した着せ替えの例
写真1●NTTドコモの機種を模した着せ替えの例
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写真2●ソフトバンクモバイルの機種を模した着せ替えの例
写真2●ソフトバンクモバイルの機種を模した着せ替えの例
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  KDDIは2008年1月16日,2007年秋冬モデルとして投入を予定していた「KCP+」を搭載した3機種(「W56T」「W54S」「W54SA」)の動展示を東京都内で行った。KCP+は,KDDIが米QUALCOMMと共同で構築する統合プラットフォームである。携帯電話機に搭載するソフトウエアのほぼ全域を共通化し,QUALCOMMのチップ「MSM7500」と合わせて携帯電話機メーカーに提供することで,開発期間の短縮やコストダウンを実現しようというものである(KDDIによる関連資料)。しかし,肝心のKCP+の開発が遅れてしまい,クリスマス商戦に間に合わない結果となっていた(関連記事1関連記事2)。今回,3機種の動展示を行うともに,「確定ではないが,1月下旬の出荷を目指して最終調整を進めている」としており,まもなく出荷が始まることを強調した。

 1月16日の動展示は,「W56T/W54S/W54SA タッチアンドトライ」という形で実施された。例えば,ゲームについては,「biohazard」(カプコン),「ARMORED CORE」(フロム・ソフトウエア),「Power Smash」(セガ)の三つのソフトウエアがデモされた。このほかLISMOオーディオ連携の様子,au oneガジェット,マルチプレイウィンドウなどについて,紹介された。

 同日の発表としては,携帯電話機のメインメニュー着せ替えサービスが紹介された(発表資料)。携帯電話の番号ポータビリティー(MNP)制度でauと契約したユーザーが,以前に利用していた他社の携帯電話のメニューへ着せ替えできるように,ファイルのダウンロードを行うものである。情報料無料で提供する。

 メニューとしては,NTTドコモやソフトバンクモバイルの複数の機種を用意した(写真1写真2)。アイコンは独自として,同様の機能を持つボタンの位置をそろえた。同様の機能がない場合は,アイコンを薄くするなどして分かるに工夫している。現在筆者の持っている機種についてはまだ着せ替えメニューを用意していなかったが,「その機種は比較的新しいため,MNPのニーズはまだ少ない。もう少し古い機種を中心に用意している」という説明だった。