デスクトップ仮想化サービスを手がける米Moka5は米国時間1月15日,Macintoshのデスクトップ環境をUSB対応ストレージ・デバイスに格納して持ち運べるソフトウエア「Moka5 for Mac OS X」(ベータ版)を公開した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 Moka5 for Mac OS Xは,Macintosh向け仮想化ソフトウエア「VMware Fusion」を利用して仮想化デスクトップ環境をUSBフラッシュ・メモリーや「iPod」などのUSBデバイスに「LivePC」として格納する。これらUSBデバイスをx86系プロセサ搭載パソコンに接続すると,そのパソコンでデスクトップ環境を再現して使用できる。対応環境は,米Intel製プロセサ搭載Macintosh,Mac OS X 10.4 TigerまたはMac OS X 10.5 Leopard,VMware Fusion 1.1。

 LivePCはパソコン側にデータを保存しない。作業を終えてUSBデバイスを抜けばパソコンには何も残さないため,情報漏えいの恐れがないという。Moka5は各種Linux用などのLivePCをWebサイトで提供している。

 米メディア(internetnews.com)によると,Moka5 for Mac OS Xの最終版は2008年なかばに発売する。また,現在VMware Fusionでしか利用できないが,今後はVMware以外の仮想化ソフトウエアにも対応していく計画という。

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